本会議の質問の3つ目は、「金魚のふるさと江戸川区」であるからこそ、金魚まつりでの「金魚すくい」について検討の開始をしませんか、ということについてでした。
「金魚まつりでの、金魚すくいは中止をしてほしい」という署名がネット上で5,000名を超え、海外からも署名が集まっていることを知り、その話を聞いてほしいというご相談を受けました。
多分、多くの人がそうであるように、当初、わたしは、「金魚すくい」は、縁日で皆が楽しむ夏の風物詩であり、中止をする?それは、どう考えたら良いのかと思い悩みました。
しかし、改めてお話を伺い、研究された文献を読む中で、金魚も痛みを感じるということ。生き物である金魚を、遊具として扱うことが良いとは思えないこと、などの考えに至りました。
世界各地でも、生き物たちの福祉、アニマルウエルフェアという考えが広がっています。これまで祭りや神事として行われてきたものも、禁止されたり、形を変えたりしています。スペインの闘牛、オーストラリアでのコアラの抱っこ、日本での「上げ馬神事」、他にもたくさんあります。
そこであらためて、金魚すくいを考えてみると、金魚は、追い回され、すくいあげられ、落とされ、何回も何時間もそれが続けられます。その後、小さなビニール袋の、必要量より少ない水の中で、ずっと持って歩かれ、ゆらゆら揺られるという、強いストレスの中に置かれます。
すぐにやめようと求めているわけではありません。しかし、金魚を産業としても大事にしてる江戸川区だからこそ、命をもつ金魚の「金魚すくい」という遊びについて、検討の開始をしていきましょうという提案をしました。
🔷しかし、区は、関連法令の趣旨に則っている意見と認識はするものの、金魚すくいは文化として根付き、今年の金魚まつりでは約5,500人が楽しんだ。正しい飼育方法の周知で、今後も「命ある大切な存在」であることの啓発とともに「金魚すくい」を継続する、との答弁。
🔷🔷私も金魚まつりを楽しんだ5,500人の一人です。車の後ろにはしばらくの間、金魚の風船が乗っていました。正しい飼育方法を知らせることはもちろんです。でも、今回お伝えしたのは「金魚すくい」について、考えていきませんかということです。これからも皆さんと一緒に考えていきたいです。







