| 会議 | 令和5年決算特別委員会(第7日)-10月10日-07号 |
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| 日付 | 令和5年10月10日(火) |
| 開会 | 午前10時00分 |
| 再開 | 午後1時05分/午後3時25分 |
| 閉会 | 午後5時08分 |
| 場所 | 第1委員会室 |
| 案件 | 令和4年度決算審査(第7日) 一般会計歳出 第16款教育費 |
【特別支援教室について】
◆間宮由美 委員 現在、知的障害を持った子たちは、特別支援学級と呼ばれる固定学級を選ぶことができます。しかし、知的障害を持たない発達障害の子たちは固定学級を選ぶことができません。どうしているかというと、在籍する教室で過ごしながら特別支援教室と呼ばれる学校内にある教室に行くことができる。しかし、でもそれは週に1時間から8時間程度です。特別支援教室に行く子どもたちの本来の学びの場、これは在籍学級であると教育委員会は考えています。友達とともに学び合う、活動できるようにする、そのためにはチーム学校で支援をしていくのだと考えていらっしゃいます。それはとてもとても大事な考え方だと私も思います。そこに向かうための大きな流れをぜひつくっていただきたいと思うところです。
ただ、現在の考え方の中で成長できる子どもももちろんいます。でも、そうでない子どもたちがいる。これも少なくない子どもたちではないかなと思っています。チーム学校、それを可能にするためには、教師一人ひとりが障害児教育への理解と研修を重ねること。子どもたち自身にも一緒の教室でともに学ぶことの意味を伝えて、お互いが育ち合える関係づくりをすること。そして保護者の皆さんにも理解をしてもらう。この三つを重ねていかなければならないと思うんです。
しかし、それが整っていない学校の場合、今のままの方法で障害を持つ子も持たない子も、本当に成長が保障されているかどうかということを考えないといけないと思うんです。
ある教室では、3人の子が床の上でコロンと寝転がっている中で、教科の授業が行われていました。介助員さんもすぐには見つからない。そういう中で、担任の先生が一人で大変な思いをされていました。そのような状態で寝転がっている子自身の成長につながるか、そのような状態で障害についてクラスの子たちが理解してクラスの仲間とともに楽しく学校生活を送れるか。私は今のその状態では非常に難しいと思うんです。
校長先生たちからは、知的障害がない発達障害の子どもたちのために、固定学級を望む声を聞いています。令和4年度特別支援教室への通室者は小学生967名、中学生246名でした。今年度には小学生1,001名、中学生299名と年々増加しているわけです。対象の子どもたちに、その子にとって一番合う教室として支援教室へ通うこととともに、固定学級は必要ないでしょうか。お考えをお聞かせください。
◎百々和世 教育研究所長 委員がおっしゃられるとおり各学校におきまして、なかなか教員が対応・支援できていない子どもたちがいるということも認識しております。
ただ、今回ご意見いただきました情緒等固定学級におかれましては、近隣区設置しているところも増えてきております。ただ、特別支援教室の指導もそうなんですけれども、この指導内容が相当専門性が高くないと指導できない内容になっております。通常の教科指導とは違いまして、6区分27項目という自立活動をメインとした指導を行うことになります。こちらを身につけるためには相当の研修と研さんを積み上げた教員でないとできないと思っておりますし、固定学級になりますと本当に、より専門性、より力のある教員でないとこの担任は担えないと思っておるところでございます。
私たちのほうも、葛飾区、江東区の設置校を視察してまいりましたけれども、今後も固定学級の担える教員が本当にいるかどうか、本当に指導の効果があるかどうかを検討していきながら、今後考えていきたいと思っているところでございます。
◆間宮由美 委員 今、巡回をしていてくださる先生方は全てその高い専門性をお持ちであるということですか。
◎百々和世 教育研究所長 現在、江戸川区にいる巡回指導の教員としましては、大分指導力が上がってきているところでございます。この巡回指導教員たちが今各学校を回りまして、担任の先生方などに特別支援教育の重要性、通常の学級においての特別支援学級の指導力というところも上げていただいているところでございます。
今後もこういう教員がたくさん育つように教育研究所、教育指導課としても尽力していきたいと思っております。
◆間宮由美 委員 確かにその巡回をしてくださる先生が来てくださることで、担任の先生との関係の中で、今いる子どもの成長というのがあるというのも幾つも見てきています。ただ、そうはいっても巡回の方の指導を受けられるのが週1時間から8時間程度ということになっています。やっぱり毎日毎日の子どものことですので、毎日毎日一緒に指導していただけること、それがもちろんだから担任の先生ができるようになるということは大切ではあるんですけれども、しかしこれだけ発達に障害をお持ちのお子さんが増えている中では、担任の先生一人ではとても無理なところだと思います。
ぜひ、多くの教員がその力を身につけていけるように、そして、やはり今そういった子どもたちのために固定学級というところを改めて考えていく必要があるんではないかと思うところです。障害を持つ子も持たない子もどの子も一人残らず学校へ行ったら楽しいんだ、そう思えるように感じてほしい。それはもう教育委員会の皆さんもそうだと思っています。チーム学校、そのための教員への支援、子どもたちへの支援、保護者への支援、そのことも進めながらも、今は必要な子たちのために固定学級のほうも考えていただきたいと思っております。ご検討ください。
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【制服のリユースについて】
◆間宮由美 委員 今、小林委員が話されたように学校で購入してみんなで使えるものはそのままにしていただくということは必要なことだと思います。それにプラスしてリユースというお話がありました。制服のリユースについてはもともと清掃課として始めてくださっていたわけですけれども、この間に、中学校においての制服のリユースから体操服、そして道具類にも広げてほしいということを伝えてまいりました。環境費でも申し上げましたが、現在、中学校でのリユースは、制服に取り組んでいる学校は33校中31校になりました。そのほかに体操服、かばん、柔道着、ネクタイ、ワイシャツ、ブラウス、上履き、下履き、部活ユニフォーム、校章、学用品全てとその取組みが広がってきています。
また、小学校においてもその取組みが広がっていまして、令和4年度には69校中25校で、体操着、上履き、ランドセル、帽子などがリユースされる対象となっています。
教育委員会としてはこの取組みの意義をどう捉えておられるでしょうか。また、この取組みを行うに当たって、学校としてのお困りのことなどお聞きいただいていることはありますでしょうか。
◎百々和世 教育研究所長 各学校におかれまして、リユースというところが進んでいてとてもいいなと思っております。特に小学校3年生からリデュース・リユース・リサイクルという学びをしておる中で、実際に周りの大人たちがそういう活動をしているということは、子どもたちにとてもいい学びを見せているのではないかと考えております。
この活動につきまして、学校からの声としましては、再利用を使う子どもたちが周りからどのような目で見られるかというところのそこを払拭するような教育的指導を行う必要があるという声は聞いております。
◆間宮由美 委員 ご答弁いただいたように大事な取組みです。しかし、中には今の周りからの目ということだけでなくて、具体的には回収・保管・提供が一仕事だと感じてしまうPTAの方々もいます。確かに大変なこともありまして、しかし、せっかくの大事な取組みですのでこれを続けるためにはどうしたらよいのか、楽に楽しくこの取組みを続けている学校もありますので、ぜひ経験を出し合うことが必要なのではないかなと思いますので、各学校の取組みを出し合える、そういった場を設けていただけたらと思うところです。
百々所長からも言われましたけれども、周りからの目ということがありました。制服などをいただくことは、肩身を狭く感じてしまわなくていい、恥ずかしいことなど全くない、むしろ、使えるものは大事に使おうという再利用の考え方なんだということが加わることで、子どもたち自身も大事なことをしているという考えを持つことができると思います。教育委員会と清掃課とタッグを組んで取組みを進めていっていただきたいと思います。
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【通学の見守りについて】
◆間宮由美 委員 通学の見守りについてお聞きします。
登下校時の交通誘導などシルバー人材センターなどに業務委託をしている区は、令和4年度は23区中20区ありました。江戸川区の小学校でも令和2年度に一度、シルバー人材さんにお願いをした学校がありまして、そこで課題があると見えてきましたので、その頃から通学路の見守りについてはシルバー人材センターへのお願いができないかということを私も聞いてまいりました。
令和4年度には保護者等の負担が大きいということは認識しておりますとお答えをいただいたように、この問題はもう一部の人や一部の地域だけのことではなくなってきています。
共働きが増えて車の往来が激しくて、何か所も立たなければならない学校もありますし、また、年1回、2回では済まない学校もあります。子どものためだからと頑張ろうとしている親御さんたちがたくさんいます。しかし、学校の用事で少し遅れますと何度か連絡が続けば、会社で嫌な顔をされることもありますし、制度が整っていない仕事場はまだまだたくさんございます。
また、地域といっても町会のやることも大変多くなっています。みんなが疲れてしまってはよい考えも浮かびません。だから、お願いできるところはお願いをする、そういう体制に切り替えていただけないかと思うところです。必要性のある学校にシルバーさんに立ってもらえたらと思いますが、いかがでしょうか。
◎大關一彦 学務課長 一部の必要があるところにとなりますと、結局他の学校はどうなんだという、結局他の学校とのバランスというか、公平・不公平の問題につながってきますので、1校だけについてシルバーさんをつけるとかという、ちょっと難しいのかなと考えております。
◆間宮由美 委員 1校だけということでなくて今はまだ自分たちのところでできるよという学校ももちろんあります。でも、うちの学校の1か所だけでも立ってほしいとか、うちの学校の何か所だけ立ってほしいというところもあると思います。それは決して不公平なことでは全くないんだと思うんです。江戸川区は下校時の見守りもありません。このところ腹が立つほど多くなっている変質者の情報、これを見ますとむしろばらばらに帰る下校時こそ重要視する必要があるかもしれません。他の区では、下校時にシルバーさんが要所要所に立ってくれています。江戸川区としても費用をつけていただきたいと思うところなんです。
先週、福祉費でシルバー人材センターとして、学校の登下校の見守りなどの発注をしたら受けていただくことは可能かどうかお聞きをしました。仕事の発注があれば責任を持って考えていくと思うとのご回答でした。ぜひご検討いただきたいと思います。
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【読書科の大切さについて】
◆間宮由美 委員 今、読書科の大切さについて内容についてお話いただきました。私からは、司書が常駐しなくていいのか、そのことについて改めて考えてみたいと思います。
9月に足立区の小学校で学校図書館をスーパーバイザーの藤田利江先生が調べ学習の授業をされるというので拝見をさせていただきました。図書館に集合した4年生の子たちだったんですが、3、4時間目の1時間半、これでまとめまで終えたということで、子どもたち自身もまた担任の先生も大変驚かれていました。
授業の流れはこういうことでした。自分で知りたいこと、調べたいと思うことを見つけることから出発です。例えば、ペンギンって鳥かな、何食べるんだろう。そこに調べ方がいろいろあることもみんなで確認します。今ほど話のあったインターネットで調べる、あるいは実際に見る、人に聞く、実験するなどなどあるわけですけれども、その日は図書館にある本を使って調べようという確認をしています。
そのときに活躍してくれるのが学校司書さんでした。このことを調べたいと聞きますと、どの本がどこにあるかをたくさんある本の中から一緒に見つけてくれます。たくさんある本の中から、その子が調べたいことにぴったり合った本を見つけるというのは、実はこれは容易なことではなくて、これは全ての本を理解していなければ、そしてそれがどこにあるかということも含めて把握していなければできないことです。それを他人ができるかというとこれはものすごく時間がいることなので、別の仕事ができなくなるくらいのことだと思います。
子どもたちはその後、本を見ながら調べて書き出して、最後に画用紙にまとめていきます。藤田先生が新任でも誰でもできる授業とおっしゃっていましたけれども、確かにこれならできると思いました。
自分で本を読むことも、読み聞かせということももちろん大事。そこに調べるということができるようになると、図書館の役割がぐんと広がって、その子の探求心が無限に広がっていくんだというのを目の前で子どもたちの見ながら大変よく分かりました。
そこで大切なのは、先ほど申し上げた学校司書がいるということでした。このときの担任の先生というのは、実は江戸川区から転出したばかりの先生でした。司書さんがいるということでこれだけのことができるんだということで、先生ご自身がとても喜んでおられましたし、それを見に来ていた隣の先生たちもまた、これならできる、自分のクラスでもやるぞと意気揚々とされていたその表情が忘れられません。
令和4年度には区立図書館の職員が学校に巡回をしてくれました。江戸川区でです。週に1回が5校に、2週に1回がそのほかの学校。現在の読書科の目的をしっかりと進めていくためには、学校司書が学校に常駐することはマストだと考えるのですが、教育委員会としてのお考えはいかがでしょうか、お聞かせください。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 今、委員おっしゃられることはよく分かるんですけれども、なかなかやはり常駐となりますと江戸川区に100校近く学校がある中、司書が常に常駐しているということは、これはかなりの費用がかかることは容易に想像がつくかと思うんですけれども、現在、区立図書館と連携をしまして学校の蔵書にバーコードを貼りまして区立の図書館と共通のシステムを使う作業が進められてございます。令和5年度には40校に導入する予定でございまして、こちらがございますと学校の中の学校図書館にない蔵書についても、コンピュータを使ってどのような本があるかというのは調べられるということですので、これが委員がおっしゃられるような司書につながるかどうかというのはまた別の話になりますけれども、担任でもこの蔵書システムを使いまして必要な本の検索が今後可能になってくるという方向でございます。
しかしながら、先ほど委員おっしゃられたように専門的な知識のある司書がやはり常駐するということのメリットは大きいかと思いますけれども、今、江戸川区ではできることからというとこで、文化共育部と協力しましてこの区立図書館職員の巡回配置で、これをもって司書配置と同等に考えているところでございます。
◆間宮由美 委員 バーコードを貼ってということで、これは大変これから本を探しやすくなると思います。でも、それの中から担任が何を選ぶのかということをそれを担任だけがやるかということなんだと思うんです。区立図書館の職員の方々も司書さんたちですから、できることはたくさんあります。しかし、小学校1年生から6年生にあった調べ方、中学1年生から3年生にあった調べ方、そのための本を見つける、授業を一緒に行うというのは実際にはいかがでしょうか。区立図書館職員の巡回を今後も全校で巡回の回数も増やしていくという方向だとは聞いていますが、もちろんそれはとてもよいことだと思います。しかし、全ての学校の、全ての学年の全てのクラスを把握しながら大事な本を一緒に見つけていく。やっぱりそこには常駐する司書さんということが必要なんだと思います。やれるところからということで本当に頑張ってくださっていると思います。ただ、他区では既に常駐している司書さんたちがいます。ですから、ぜひ学力という話が先ほどもありましたが、自分で学力をつけていく子どもたちになるためにも、ここに司書さんをつけることで調べ学習を進めていくことができると思いますので、毎日いてくれる図書館司書をぜひ望みます。
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【ステップサポーターについて】
◆間宮由美 委員 ステップサポーターについてお聞きしてよろしいですか。
希望する学校における充足率は令和2年、3年は100%でしたが、令和4年は小学校78%、中学校93%でした。理由は何と見ておられるでしょうか。また、報酬は最低賃金を上回ったものの交通費が出ていません。交通費が必要と考えますが、いかがでしょうか。
◎百々和世 教育研究所長 まず、充足というところなんですけれども、なかなか短時間でご協力していただける人材を確保することが難しかったというところが課題として残っております。交通費に関しましてはやはり近隣の方でやっていただきたいというのは、学区内の子どもたちを学区内の地域の方々で支援していただきたいというところで交通費のほうは含めてないというところが現状でございます。
◆間宮由美 委員 不登校の子のサポートのためのサポーターです。交通費を求めたいと思います。
