| 会議 | 令和7年決算特別委員会(第7日)-10月09日-07号 |
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| 日付 | 令和7年10月09日(木) |
| 開会 | 午前10時00分 |
| 再開 | 午後1時00分/午後3時25分 |
| 閉会 | 午後5時15分 |
| 場所 | 第1委員会室 |
| 案件 | 令和6年度決算審査(第7日) 一般会計歳出 第16款教育費 |
【学習用iPadとの連携が取れないということについて】
◆間宮由美 委員 先生方が使う校務パソコンと、子どもたちが使う学習用iPadとの連携が取れないということについてお聞きをします。
連携が取れないことで何が困るかというと、校務パソコンで先生が教材をつくっても、それをそのままiPadには移すことができません。では、どうしているかというと、つくった教材の写真を撮って貼り付けたりなどという手間のかかることをされているということです。若い先生方は頑張って小さなiPadの画面の中で、エクセルやパワーポイントを利用して教材や資料もつくったりもしているようですけれども、小さな画面でつくるということがどれだけ大変か。時間のかかることかということは、これは誰でも分かることだと思います。
また、逆に子どもたちがつくったものを共有したくても、iPad止まりで校務パソコンに移動ができません。大きな画面での編集などがすぐにはできない状況がございます。他区から来た先生方からは、不便過ぎるという声がたくさん上がっているようです。個人情報との関係を一番しっかりと考えなければならないと思いますが、他区では既に双方の連携が取れているところもあるわけです。校務パソコンの中を二つに分けるシステムを導入する。個人情報を扱う部屋と学習用の子どもたちのiPad、これと行き来ができる部屋に分ける。この二つの部屋は全く違うシステムになっていますので、個人情報が守られている。
6年度には、区も都も国も連携の方向について検討されていると思います。どのような検討がされたでしょうか。
◎飯田常雄 教育推進課長 委員さんのおっしゃるように、学習系といわゆる校務系の端末を分けて運用しているというのはそのとおりでございまして、その理由もおっしゃったとおりセキュリティの問題でございます。
令和6年度には、こういった学習系と校務系の端末を文部科学省のほうでも将来的に統合してクラウド上で運用する次世代型校務支援システムの導入を目指していく、そういった方向性が確認されたところでございます。それを受けまして、東京都でも令和7年の3月にそういった次世代型の校務支援システムを共同調達するための検討を始めると、そういった方向を示してございます。区もそういった国や都の動きをしっかり確認させていただきながら、東京都の検討には我々も参加させていただいてございますので、一緒に検討を進めていけたらと考えてございます。
◆間宮由美 委員 本当ならば、区として先にということも思うところなんですけれども、それを先に進めてしまうと共同の運用に入ることができないということもお聞きしていますので、今は東京都の検討を急いでいただくことの要望を強めていただきたいと思うところです。
また、子どもの持つタブレットのリース期間が今度の2月に切れます。各学校へ配備されるのは2月末の予定とのことなんですけれども、いつ配備されるのかということが分からない中で、特に中学の先生方は心配をされておられました。それは中学3年生の受験に際して、都立を含めて多くの学校がタブレットで出願をするということだからです。出願と新しいタブレットへの切替えが重なるということは、以前から分かっていたかと思うのですけれども、6年度のうちにそのような心配の声はお聞きではなかったでしょうか。
◎飯田常雄 教育推進課長 1人1台のタブレット端末の更新が今年度でございますけれども、昨年度にそれに向けました端末の検討委員会というのを開かせていただきました。校長先生をはじめとして、情報担当の先生方に、現場の先生も含めて会議に参加していただいて検討したところでございますが、端末を検討した後に入替えの時期も当然見据えて意見もいただいたところでございます。例えば、中学校3年生の卒業制作をどうするのだとか、そういった懸念もあるというお声もいただいてございますが、3月に入替えをするということについてのもちろん課題はゼロではありませんけれども、大きな懸念は昨年の段階でその会議の中ではお伺いすることはなかったというところであります。
しかしながら、これから実際に入替えを進めていくに当たりまして、学校現場の先生方から様々なご不安あろうかと思いますので、しっかりお伺いしながら、できるだけ不安のないように進めさせていただきたいと、そのように考えてございます。
◆間宮由美 委員 検討委員会も重ねられた中で、特に2月と重なるということについての、そこ自体の具体的なことはなかったのかもしれませんが、お忙しい中で要望し損ねたということもあるかもしれません。ただ、教育委員会さんとしても毎日が忙しい中なので大変だとは思うのですけれども、切り替える時期については今後もありますので、ぜひ意識をしていただけるとありがたいと思っています。
また、受験時に新しいタブレットへの切替えというのは、やはりとても大変なことになると思います。ですから、全体では約5万台と聞きましたが、5万台というタブレット全ての前倒しは無理とのことはお聞きはしていますが、せめて中学3年生のものだけでも前倒しで頂くことができないのかということについては、どうぞご相談をなさっていただきたいと思います。
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【部活動の地域移行と日本語指導について】
◆間宮由美 委員 部活動の地域移行と日本語指導についてお聞きします。
まず、部活動の地域移行についてお聞きします。部活動の検討委員会などもつくられていて話合いを進めてはいるものの、なかなか進まない状況もあるようにお聞きしています。せっかくのよい人材が来ても、指導に来ていただくことにつながらない。そこには時給の安さがあるのではないかということもお聞きをするところです。
このままだとよい人材が時給の高い他区へ行ってしまうのではないか、あるいは先生方さえも働きやすい区へと行ってしまうのではないかと心配の声も聞かれるところです。教育委員会としては、部活動の地域移行についてはどのような課題認識をお持ちでしょうか。
◎大川千章 教育指導課長 こちらの部活動地域移行につきましては、現在、地域移行のモデルとして小岩第二中学校のエリア、あと松江一中のエリア、また鹿本中学校のエリアで、地域で実際に地域の講師を招きながら取り組む活動というようなモデル的なことについては取り組んできました。
また、その中で見える課題として、やはり人材をどのように確保していくか、指導者の問題であるとか、あるいは子どもたちが取り組むに当たって今までの部活動をどのようにその場をつくっていくのかという場の問題、例えば吹奏楽部であれば、演奏する会場が潤沢に確保できるのかとか、そういったような学校の取組みから見えてくる課題等もありますので、一気に移行が進むというふうに考えてはおりませんが、そういった課題一つ一つを整理しながら江戸川区になじむ取組みにしていきたいと考えてございます。
◆間宮由美 委員 江戸川区になじむ取組みということで、確かにそういうことなんだと思います。
ただ、既に港区さんとか渋谷区さんではかなり進んでいるということもお聞きをしています。午前中にお話ししたタブレットの使い勝手ということについてもそうなんですけれども、ICTについても部活動指導についても、教員のほうの働きやすさということにもつながる柱ともなっているようですので、江戸川区で働く先生たちがここで働きたいと思える、そこにもつながると思いますので、部活動の指導員については時給ほか検討をお願いしたいと思っています。
次に、日本語指導のほうに。よろしいですか。
○藤澤進一 委員長 関連ありますか。
◆間宮由美 委員 じゃあ、一度切ります。
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◆間宮由美 委員 日本語指導員についてお聞きします。
日本語指導員は、学校から相談があったらまずは学校で探してください、そしていなければ相談に乗りますということが教育委員会の基本となっているというのが、昨年度お聞きしたところでした。ですから学校では、副校長先生を中心に手当たり次第につてを頼って個別に連絡をして探すというのが多くの学校の現状ではないでしょうか。その方法では、でも学校が疲弊しているという現実があるために、先日の本会議でも日本語指導員の人材バンクを求めたところでした。
日本語指導員を探すのに学校がご苦労されている状況、これについてはどのようにご認識されていますでしょうか。
◎大川千章 教育指導課長 今お話にあったように、日本語指導員は現実的に探すのがなかなか難しいという課題意識は持ってございます。言語によっては、例えば母語がなかなか一般的ではないような国からの言語などは、やはりすぐに調達したくてもなかなかそういう人員の確保が難しいというようなお声も頂戴しているところですが、私たちのところでは持っている人材の情報はございますので、お困りになっているという学校がございましたら、教育委員会のほうにご連絡をいただければ、私たちのほうでご紹介やご案内をしているというような今の状況は継続的に行えるかなと思っています。
一方で、逆に働きたいと、そういう日本語指導員として活躍できるという方については、私たちのほうにお声かけいただいているということもしばしばございますので、そういった方を登録はさせていただいた上で、お困りの学校に情報として提供するということは速やかに行っていきたいな、今後も続けていきたいなと思ってございます。
◆間宮由美 委員 母語が一般的ではない場合は難しいというお話だったんですけれども、そこが分からなくても日本語指導をするといったときには、そことは関係なく指導ができるということも言われていますので、いろいろなやり方はあるかとは思います。教育委員会さんのほうでもそうやって学校に寄り添って一緒に考えてくださっているということなので、それは進めていただきたいとは思うところです。
探すのがなかなか難しいという、それも認識してらっしゃるということだったんですけれども、声をかけると集まってくださる方というのは実は結構たくさんいらっしゃると思います。ただ、日本語指導をしようとしてくださる方々に聞きますと、どの学校が困っているのか、手伝いたくても仕組みが不明だというふうにもおっしゃっています。
例えば、江戸川人生大学の国際学科の方々ですとか、日本語ボランティアをしている方々、また各国出身の日本語堪能な方々がいらっしゃって、私そういった方には日本語指導していただくことできますかと聞くと、ぜひやりたいという方はたくさんいらっしゃるんです。ですから、そういった方々を性別とか、通える範囲とか、可能な曜日とか、言語とか登録をしておいていただくことによって適切な組合せが早くにできて、学校としては1か所に連絡をすればすぐに派遣をしてもらえるシステムとなるので、学校の負担も減らすことにつながると考えます。
ですので、人材バンクですとか、あるいはアプリなどをつくるということを去年度提案いたしました。そこら辺については、その後ご検討はされていますでしょうか。
◎大川千章 教育指導課長 マッチングアプリのようなものかなと思ってございますが、ちょっと他の自治体で実際にそういったものを開発したり、あるいはそういったものを活用したりという事例がまだ手元に情報として入ってきてございませんので、他自治体が実際にどういった取組みをしているかということを参考にしながら研究していきたいなと思ってございます。
◆間宮由美 委員 アプリでなくても紙ベースでもいいと思うので、まず江戸川区でそういった方々、皆さん登録してというところから始めてもいいのではないかなと思っております。
次に、日本語指導員の指導を受けられる時間についてお聞きをします。
1人当たり80回、160時間という枠があります。枠の撤廃を求めましたところ、去年度も追加時間というのは必要であるということについてはご答弁いただいていました。その点についてはどのように検討されていますでしょうか。
◎大川千章 教育指導課長 実際に子どもたちの日本語指導員の上限の時間については、実態に即して検討していかなければならない事項だと思いますが、上限を撤廃いたしますと、いつまでたっても支援が切れないというような構図も生まれていってしまうので、やはりある一定のラインまでで指導がきちんと終わるんだということを目標にして取組みを進めていくというのも、ある意味、必要なことではないかなと思ってございます。
◆間宮由美 委員 目標は必要ではあるかもしれませんが、その子にとって上限といっても結局は1年間は1年間しかないので、必要な時間数というのは確保していくということも含めてどこの上限をつくるのか、撤廃するのかを含めて検討はしていただければと思うところなんです。日本語学級については国や都が時間を決めているので、なかなか上限を撤廃するのは難しいと聞きますが、日本語指導員につきましては江戸川区独自で決めることができるということですので、一人ひとりの子どもに合わせた時間のために上限時間の撤廃は求めていただく方向がいいのではないかと思っています。
また、先ほど学年の留め置きという意見もございましたが、ドイツなどではその国の言葉の勉強をまず1年でも2年でもして、それから学校教育の中に入っていくというふうに言われています。学年が違ったとしても、その子のためにとてもよいシステムになっているというのも聞いています。日本ではそのような制度にはなっていませんけれども、江戸川区に来ている子の中にも学年を変えている子というのはいます。
しかし、義務教育でも学年を変えていいのだということについては知らない家庭もありますので、その子にとってよいだろうと思う教育の在り方を考える上でも、学年を変えてもいいのだということについては積極的にお伝えいただいたらよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎大川千章 教育指導課長 制度や仕組みを知らないというお子さんに対しては、各学校で面接をした際に管理職のほうから、こういったことがあるけれどもいかがかというようなお声で個々別にやり取りをしたりということで進めているのが現状でございますので、そういった形で周知を今後もきちっと図っていければと思ってございます。
◆間宮由美 委員 よろしくお願いいたします。先生によってはそこのところをちょっとお伝えでない方もいらっしゃるようですので、ぜひ目の前にいる子どもにとっての力になるように、また全体的にもお広げいただければと思います。
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【スクールソーシャルワーカー、今のSSWについて】
◆間宮由美 委員 スクールソーシャルワーカー、今のSSWについてお聞きをします。
歳入を見ますと、東京都からの4億9,000万円があったものの、執行は1億6,000万円でした。3億円以上が使われなかった背景には、今ほどお話もあったように、各校1人の配置を目指したものの人が集まらなかったということだったとお聞きをしています。
そこでどうしたかというと、受持ちの仕方を変えて、中学校1校と小学校数校を受け持つ形にされたということでした。そのことによってよかった部分というのも出てきたと言われていると思います。しかし、課題部分もあると思いますので、それぞれについてお聞かせください。
◎百々和世 教育相談センター長 中学校を拠点校にして近隣の小学校を巡回することによりまして、やはり最長で9年間、1人のスクールソーシャルワーカーが家庭を支えられるという体制になったのは、非常に学校のほうとしましてはまた小・中の引き継ぎ等もできるというところで好評の声をいただいているところでございます。
やはり課題としましては、1人のスクールソーシャルワーカーに負担が大きくなりますので、それをサポートする体制、また育成する体制というところをしっかりと整えていく必要があるというのが課題となっております。
◆間宮由美 委員 スクールソーシャルワーカーさんたちからお聞きすると、今も百々センター長がおっしゃったように、小・中9年間見られるということについての非常によいという声はお聞きをしています。だから、そういったやってみないと分からない部分もあったと思うのですけれども、予期せぬよい部分、これが見つけられたということはよいことだったと思うのですね。
しかし、毎日はいてはくださらないということです。ですから、今お話ししたいんだと思ったときにいてはもらえないと、もういいやと思ってしまうこともあると思うのですね。機を逸するということもあると思います。
ですから、やはり毎日いてくださるというスクールソーシャルワーカー、そういったことには向かっていただきたいと思うのですけれども、そこについては、いかがお考えになるでしょうか。
◎百々和世 教育相談センター長 すぐ相談したいときにスクールソーシャルワーカーがいないということが、空く時間が少しでも減るように、中学校拠点校なんですけれども、巡回する小学校が少し多い学校につきましては2人スクールソーシャルワーカーを配置したりと、工夫のほうをさせていただいております。
◆間宮由美 委員 工夫もしながら、現場に即して今やっていってくださっているというのが分かりました。
とはいえ、一方で力量の差についても相当あるということも言われています。残念ながら適切とは言えない聞き取りの仕方であったり、態度であったり、対応などもあると聞くところです。そこはどのようにご認識されているでしょうか。先ほど、育成ということも課題であるというお話がありましたけれども、どのように力量を高めていこうとされているでしょうか。
◎百々和世 教育相談センター長 力量といいますが、やはり一人ひとりのスクールソーシャルワーカーの保有している資格が社会福祉士であったり、精神保健福祉士であったり、心理士であったり、医療関係者であったり、また学校の元校長先生だったりと、様々な経験をされた方々がスクールソーシャルワーカーとして担っていただいております。
なので、スクールソーシャルワーカーとしてどういうお仕事をするかというところで理解を深めたり、またサポートに入るための注意事項であったり、配慮事項だったりというところで研修の場をつくっております。
また、ワーカーたちが不安な状況になったときには、スーパーバイザー役のスクールソーシャルワーカーがいますので、すぐに相談できる体制も整えているところでございます。
◆間宮由美 委員 経験と研修、この繰り返しになるのだと思います。スーパーバイザーにきちんと頼れる人であれば、きっといいスクールソーシャルワーカーになれると思います。
ただ、そうではない方もいるのではないかと思うのですね。現在、1人の対応だと思いますが、先ほどちょっと2人の体制でというところもあるということだったんですけれども、例えばペアで対応する日をつくるなどしながら経験を積み重ねていくということなども有効ではないかと思うのですけれども、こういったところはスクールソーシャルワーカーさんたちと話し合ってみていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎百々和世 教育相談センター長 やはりペアで行ったり、いろいろと相談しながら支援に入るということも重要であると認識しております。
現在、エリアごとにエリアマネージャーという名称でスーパーバイズをできるスクールソーシャルワーカーを配置しておりますので、何かあったときにはエリアマネージャーとペアになって支援に入ったりすることができるような体制を整えているところでございます。
◆間宮由美 委員 昨年度、東京都の学校カウンセラー、こっちが250人雇い止めということで衝撃的なニュースがありました。江戸川区にも来ていただいているわけです。
スクールソーシャルワーカーの方々も会計年度任用職員ということで、決特の1日目でも総務費でも質問させていただきましたが、やはり不安定な雇用の仕方でいいのだろうか、会計年度職員という形でいいのだろうか、再任用の上限についてはこのままでよいのかということについては検討を重ねていただきたいと思います。
最後に、教育相談所でお世話になっていた子どもたちが、今度は自分が苦しんでいる子たちのためになりたいと頑張っている子たちがいます。本当に……。
