「私は、生まれつきトリーチャーコリンズ症候群という顔の障がいをもっています。この顔で生きて十五年。生きれば生きるほど、顔のせいで心が削られています。
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私は、顔で生きるんじゃない。どれだけ笑って、どれだけ誰かを笑顔にできたかで、自分の価値をつくっていきたい。
そしていつか、誰かに伝えたいです。
「顔がすべてじゃない。あなたにも、ちゃんと居場所があるよ」って。
だから私は、今日も学校に行けました。それだけで、私は私を褒めたいと思います。」
苦しい思いと経験、そして、そこからご自身の生きる意味を見い出されたことが綴られた作文は、文部大臣賞を受賞されました。
私は、実は休憩時間にトイレでお会いできたのです。そこで、美しい文字の賞状を書いてくださった方にお知らせしたいので、お写真お見せしてもいいですか。とお聞きすると、「もちろんです」と、笑顔で答えてくれました。
とても爽やかな彼女の受け答えに、それだけで心が洗われました。
そしてその後の、彼女の手話による発表を聞いて、胸が熱くなりました。苦しみとともに、そこを抜け出して、前向きに生きようとする15歳の彼女の思いを、会場でお聞きしながら、どんなに勇気をいただいたことでしょう。
ありがとうございます。
この日は、文科省やこども家庭庁の方々からのご挨拶などの式典の後、全国の聴覚障害児の方々の作文や合奏コンクールの作品などの表彰や、発表。そして、ご家族の方の表彰などがありました。
来賓のお一人として紹介されたのは、江戸川区でも多くの方の力になってくださっている信濃運輸の総務部長さんです。ここでもお会いできたなんて、嬉しくて嬉しくて。
また、事務局の方が、この日の会を作り上げるために、どんなに、どんなに心を砕いておられたことか。身近でみていただけに、この日の会が、暖かく、そして勇気をお互いに渡しあいながら、成功裡に終了したことに、少しだけお手伝いさせていただいた私も、とてもとても嬉しい気持ちとなりました。


