『赤城高原ホスピタル』

先週末、私は、
『赤城高原ホスピタル』にいました。
ここは、アルコール依存、薬物依存とともに、「窃盗依存(クレプトマニア)」に対して、日本でも一早く治療を始めた病院です。

万引きで何度も逮捕されたその人は「万引きするのをやめたい」と言いました。
治療として受けられるなら、と予約をして2ヶ月、ようやくその日になりました。

これまでの経歴などを丁寧に聞き取っていただきました。そして、出た結論は、ここの病院での治療にはそぐわないであろうということ。

こちらの病院では、集団でのミーティングを主として、ミーティングで自らを見つめ直す、ということを治療の柱としています。

受診をした彼は、知的に障害もあり、集団でのその方法はそぐわないのではないか、ということです。それよりも、個別の福祉的サポートこそ、彼には必要ではないかと。

確かに、そうだと、納得致しました。

小さい時からのネグレクト、成人してからの逮捕の連続、30代になる前に、初めてもらう「愛の手帳」。ところが、すぐに無くしてしまい、結局は、いつの段階でも、福祉の手は彼には伸びていませんでした。

今、ようやく、親身になってくれる社長に出会い、社長が相談に来てくださった。
もう、ここからは、万引きは、させない。そのために、福祉につなぎ、彼に合う毎日の生活を一緒に見つけていく。彼に必要なものは、病院ではなく、福祉の力、人の力でした。

精神科での薬漬け、ということが問題になっていますが、ここ、『赤城高原ホスピタル』は、薬で治ることと、そうでないことの仕分けをして、薬だけに頼らない医療を進めています。

保健師さんやお医者さんとのお話は、身近で悩んでいる人たちの力になるための勉強になりました。

このところ、必要であったはずの福祉が受けられずにおとなになった人たちの、周りの方からのご相談が相次いでいます。親からの虐待が無ければ、親からの放置が無ければ、福祉につながり、身守られてきただろうに‥。つながっていないために、おとなになった今、様ざまなトラブルを起こしてしまっている人たちがいます。

子どもの時の虐待が、このようなことになっているのだと知るたびに、「虐待」をなくさないといけない。子どもが子どもとして幸せに生きることを、追求しないと、その弊害はあまりに大きい、そう思う日々です。

◆県をまたいでの移動になりますから悩みました。しかし、わたし自身が熱他の症状がないこと(ないからと言って陰性であるとは言えないのですが‥)新幹線は7〜8分毎の車内空気の入れ換えがあること。マスクを外す機会は作らず、だれかが触ったところを触ったら除菌をかならずしながらの移動。朝5時前の電車に乗って、夕方には戻ってきました。何ヶ月ぶりの移動だろう。
あいにくの雨で、山々は見えませんでしたが、どこまでも続くこんにゃく畑に、東京とはちがう空気を感じてきました。

車窓の景色を見ながら、コロナの収束を改めて願いました。